3月寺子屋 報 告
3月25日 実施
『ピアノが弾ける子も弾けない子もみんなよっといで!
ひとりひとりが持っている音楽を育てよう!』
下は2才から上は小5まで、幅広い年令の子供達が集まってくれました。何が始まるのかな?子供達は開始時間まで待ちきれない様子。遅い子を迎えに行ったりかくれんぼしたりころんだり先生にまつわりついたりまるで子猫のよう............お待たせしました、さぁ、始めましょうか。
〈第1部〉
導 入
a. 「さあ、はじめましょう。好きなだけ太鼓を叩きましょう。」太鼓を気がすむまでたたかせる。
b. ホワイトボードに【たたくのにあきた人から一人ずつたたくのをやめていきましょう。】と書いて見せる。うまくいかなければ「いいですか?みんな急にやめないでね。おともだちのようすをみながら 順番にやめていきましょう。」*
*字をまだ読めない子達には指導者が耳打ちしてあげる。
c. ホワイトボードを裏返しておく。
d.みんな終わったら、「上手に終われましたね。では今度は今の反対の方法、つまり、
一人ずつ始めて、最後にみんなでたたく、というのをやってみましょう。」
e. b.と同じ要領でホワイトボードを見せ、終わらせる。
まねっこ
a. 「では次にまねっこをしましょう。先生のまねしてたたいてね。」
このとき、福田(先生)→長堀(子供)という役割で、長堀先生は子供達と一緒に行動。(子供は始め、入るタイミングがわからない場合が多いので。)
b. 「では次に、2人ずつグループになって、おともだちと同じようにまねっこしてみましょう。間違えたら、何回でもやりなおしてもいいからね。」
c. 各グループ毎に披露してもらう。(いやがったら無理強いしない。)
梅 雨
a.「今度は雨の音を太鼓で表してみましょう。雨って言ってもいろんな雨があるよね。思いついた人は手をあげて、先生に教えてください。」
ぽつぽつ、小雨、霧雨、しずく、大雨、豪雨、etc.
b.先生の手の動きにあわせて小雨から大雨まで、太鼓で表現してください。
c.先生のピアノにあわせて
d. 先生のピアノにあわせて目をつぶって
あてっこ
a.「じゃ今度はたいこで言葉を話せるかな?例えば、動物の名前。××。これ、わかる?そう、ねこ。じゃあ、これは?(どんどん続ける。)ノノノノノ。」
b. 「お友達同士でやってください。」
音楽にあわせて
a. おもちゃのチャチャチャ(チャチャチャのところだけ)
(時間があれば)
b. だんご三兄弟
「疲れた?じゃあみんなちょっとピアノで遊ぼうか?太鼓を置いて、ピアノの周りにおいでよ。」
ピアノを使って
ドあそび (最大8人まで)
a.ドの音を探そう〜いくつあるかな
c. いろんなドをみんなでさわってみよう。いろんな指でさわってみよう。
d. ひとりひとり順番にさわると?(ドのダンス)
e. みんなでいっしょにさわると?(ユニゾン)
*まだピアノにさわっていない子がいたらここで交代。
f. ドを親指でさわってどこまで届くかやってみよう。高いドまで届くかな?
g. 届かない子はジャンプしちゃえ!
散歩に出かけよう
*鍵盤と家のイラストを子供達に見せる。
散歩しよう〜鍵盤一つが一つの場所
・自分のうちから散歩に出かけよう。自分の家に帰ってきてね。【幼稚園児〜】
(自分の家はハ長調の主音。お散歩に行ってらっしゃい。どこまでも行ってもいいけどおじいちゃんの家より先には行かないでね。それから、ちゃんと自分の家に帰ってきてね。気に入った場所があったら、しばらくそこで遊んでもいいよ。楽しかったらそこでジャンプしたり転がったりして遊んでもいいんだよ。疲れたら、休もう。散歩を楽しんでね。)
・おじいちゃんの家から散歩に出かけよう。帰るのは自分の家だよ。【低学年】
(今度はおじいちゃんの家ソ音から散歩しよう。でも、やっぱりちゃんと自分の家に帰ってきてね。おじいちゃんの家だけでなく、いろいろなところから散歩しよう。始める場所によって、散歩の感じがかわってくる気がしない?
・たまにはジャンプで散歩もいいもんだ!?【高学年】
(これは少し疲れる散歩。自分の家ド音からジャンプで散歩。この楽譜のようにだんだん音が離れていきます。最後は自分の家に帰ってひと休み。あ−疲れたノノ。 )
おんぷおにごっこ 好きな方向に行っていいよ。
四分音符 の曲を弾く → 一人で歩いてね。 →1人で
八分音符 の曲を弾く → 早く走ってね。 →2人で
三連音符 の曲を弾く → もっと早く走ってね。 →3人で
スタッカート の曲を弾く → 跳ねてね。
符点音符 の曲を弾く → スキップしてね。
二分音符 の曲を弾く → ゆっくり歩いてね。
全音符 の曲を弾く → もっとゆっくり歩いてね。
〈第2部〉
ねこふんじゃったミニコンサート
「ねこふんじゃった、弾ける人、いる?」 → 時間が許す限り、弾かせる。
「じゃあ今度は先生が弾くからね。いろんなねこふんじゃったを弾くからね。」
1. ねこふんじゃった(Ges dur) 7. よっぱらいねこのポルカ(リズムを変えて)
2. ねこねこダンス(伴奏付き) 8. こねこふんじゃった(オクターブ上で)
3. かくれんぼねこ(伴奏は一本指の黒鍵弾きで) 9. ねこのワルツ(3拍子)
4. ねこの目ラプソディー(伴奏はおはし弾きで) 10. 王さまねこのワルツ(6拍子)
5. ねこの手かりて(伴奏はこぶし弾きで) 11. こねこのさんぽ(伴奏)
6. ねこのパーティー(伴奏はいろいろな組み合わせ)12. ねこが消えていく(伴奏)
ねこふんじゃった七変化
1. Des dur (変ニ長調) 2. C dur (ハ長調) 3. D dur (ニ長調)
4. a moll (イ短調) 5. c moll (ハ短調)6. d moll (ニ短調)
CD(ねこふんじゃった)を聴こう(絵本を見せながら)
みんなでねこふんじゃったを歌おう(ホワイトボードに歌詞)withピアノ伴奏
おまけ
礼子先生の見にリサイタル〜本番を目前に控えた礼子先生の熱演に子供達もうっとり..
自由遊び〜ぼくも私もできるかも...自分でもやってみよう
プレゼント〜ミュージックステーショナリー&キャンデー&チョコ
寺子屋を終えて:騒音とも言える音の渦の中で子供達はどんなことを思うのでしょうか。太鼓を持たせたら、「たたきたい」エネルギーいっぱいの子供達の思うようにさせてあげることにより、こちらの話も聞くことができるようになります。一人ずつ止めていく、という行為で初めて他人の行動や音に興味を抱くでしょう。異年令の子が混在する、ということは、自然に年長の子が幼い子達のフォローにまわるものです。実際、始めてみないと何がおこるかわからない、という状況の中で、私達指導者も果たして打ち合わせ通りに進むのだろうか、と内心不安も感じながら臨んだわけですが、予想を遥かに裏切り、年長者が小さな子をフォローしながら、小さな子も複雑なリズムを刻んだり、皆それぞれ、オリジナルなやり方で楽しんでいたのが印象的でした。普段のレッスンや学校では、決められたことをこなす、ということが多いかと思いますが、子供達がそれぞれ持っている感性(「個性」ともいいます)を表現する機会になれば、と願っています。また、音学館では最も重視している聞くという作業も指導者が「静かに」という言葉を使わずに子供達が自主的に達成できたのはすばらしいことだと思いました。最後になりましたが、体調が優れない中、がんばって応援に駆け付けて下さった礼子先生と、みんなのアイドルまいちゃんとご参加くださった音学館専属シェフ、ひろみさんにこの場を借りてお礼申し上げます。
ねこふんじゃった
一説によりますとロシアのアントン・ルビンシュタイン(ピアニスト)が作曲した曲だろうと言われています。ルビンシュタインの楽譜が現存していないので正確な事は判らないそうですが、彼はリストと並ぶ腕前の持ち主で、この曲がきわめて技巧的である事、彼が演奏旅行に出かけた先々にこの曲が伝わっている事、更に彼がピアノ教育に熱心であった事などから可能性が高いと言われています。
以上、小学館文庫NHKクイズ日本人の質問より抜粋。
参考文献
おとなと子どものための即興音楽ゲーム リリ・フリーデマン著 音楽之友社
ピアノとあそぼう 柴田礼子 音楽之友社
ねこふんじゃった〜ピアノで遊ぶ絵本〜 永田栄一・編 リブロポート
音学館限定お宝情報
(いづれも詳細は音学館までお問い合わせ下さい)
上野真理ヴァイオリンリサイタルへ行こう!
日時:5月30日(日)3:00PM開演
場所:和光市民文化センターサンアゼリア小ホール
チケット:前売り¥2000(当日¥2500)
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真理ちゃんは学校の後輩で以前、企画したコンサートに出演してすばらしい感動を味わわせて下さって以来、長いおつきあいになります。現在もウィーンに留学中で(ウィーン生活の詳細は弦楽専門誌「サラサーテ」紙上にて連載中)、このリサイタルの為に真理ちゃんは一時帰国。ますます腕を磨いた真理ちゃんの演奏が今から楽しみです。曲目も、(演奏する側にしてみれば)難曲だけど、聞き覚えのある名曲ばかりなので、クラシック音楽はあまり馴染みがない、という方でも気軽に楽しめると思います。みんなで押しかけて真理ちゃんを応援しよう!!
*真理ちゃんの御好意により、数枚ですが割り引きチケットが用意されます。御興味のある方は、お早めに音学館までお申し込み下さい。
日生劇場 国際ファミリーフェスティバル2004
1.シリーズおんがく探検隊 イギリス・アメリカ冒険旅行 青島広志(ピアノとお話)
8月6日(金)〜8日(日)
2.エリック・カールの「はらぺこあおむし」より
トゥインクルトィンクルリトルフィッシュ
〈オーストラリア ウィンドミル・パフォーミング・アーツ初来日公演〉
7月17日(土)〜 19日(祝)
3.音楽ドラマ シューベルト 姿月あさと主演
7月29日(木)〜8月1日(日)
4.松山バレエ団 シンデレラ 森下洋子主演
8月21日(土)〜22日(日)
入場料 1&2 S席大人¥3000 子供¥1500 A席大人¥2000 子供¥1000
3&4 S席大人¥6000 子供¥3000 A席大人¥4000 子供¥2000
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日生劇場(有楽町)では今年も夏休みの家族向け公演を開催します。今年の公演は従来にも増して「お子様とともに大人の方にも十分お楽しみいただける高い質、内容の舞台」をお求めやすい価格で提供する予定です。夏休みの思い出作りの一つとして毎年好評で、昨年もいくつかの演目が売り切れとなったそうです。一般前売り開始に先立ち、音学館では優先予約受け付けをいたします。
承り期間:〜5月13(木)厳守。音学館まで御連絡下さい。
割引:早期購入割引(10%)
注:子供料金は中学3年生以下が対象となります。座席は劇場おまかせとなります。
音楽家ボランティア募集
「アーティストボランティアコンサート」
埼玉県では福祉施設や病院でボランティアとして演奏活動をしてくださる音楽家を募集しています。
趣旨〜
このコンサートは、ボランティアとして演奏活動をしてくださる音楽家の協力を得て、長期にわたり入所、入院するなど、コンサート会場に出かけることが困難な方に、身近なところで音楽を鑑賞していただこうとするものです。
開催方法〜
御協力いただける音楽家に「アーティストボランティアバンク」に登録していただき、コンサ−トの開催に向けて県が施設との橋渡しを行います。
対象とする分野〜
室内楽等のクラシック音楽中心とします。
対象とする音楽家〜
埼玉と関わりのある音楽家で、これまでに演奏活動の実績のある方。
*埼玉在住、元埼玉住人、埼玉出身、埼玉でコンサート開催経験あり....など。
コンサ−トへの出演報酬〜無報酬とします。
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